ルーター工具の選び方

この記事では、ルーター工具の選び方について解説する。

ルーターの種類をはじめ、おすすめ4機種の比較表。

また、最安値が簡単に探せるリンク集も用意している。

ルーターを選ぶ際に必要となる情報を網羅しているので、どういったルーターを選べば良いのかいまいち分からないといった方は、ぜひ参考にしてほしい。

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ルーター工具の選び方は種類を理解することから始まる

R-330NS

ルーターには、3つの種類がある。

  • 固定ベースルーター(一体型)
  • プランジルーター(一体型)
  • ルーターセット(脱着型)

ルーター選びは、この3つの種類を理解することから始まる。

それでは、それぞれの特徴を見ていこう。

なお、ルーターの用途やルーターとトリマーとの違い、またルーターの必須工具であるルータービットについては、下記のページで詳しく解説をしている。

固定ベースルーター(一体型)

固定ベースルーター(一体型)

固定ベースルーターは、「固定ベース」と「本体」が一体となった電動工具だ。

重心が低く安定性が高い固定ベースルーターは、「諸欠き追入れ接ぎ」や「蟻形追入れ接ぎ」といった溝加工に適している。

とはいえ、固定ベースルーターを使う優位性はほとんど無くなってきたと言える。

なぜなら、精度的に申し分ない溝加工ができるプランジルーターが台頭してきたからである。

プランジルーター(一体型)

プランジルーター(一体型)

プランジルーターは、「プランジベース」と「本体」が一体となった電動工具だ。

「プランジベース」と「本体」は脱着することができない。

プランジルーターは、固定ベースではできない「穴あけ」や「ホゾ穴」などの切削ができるのが大きな特徴だ。

これらの切削を可能にしているのが、本体が昇降するプランジ機構だ。

もちろん、溝加工もお手の物だ。

日本メーカーのプランジルーターは、ルーター先進国であるアメリカでも高く評価されている。

  • Makita
  • Hitachi(現 Metabo HPT )

プランジ機構の性能は、ルーターセット(脱着型)よりもプランジルーター(一体型)のタイプのほうが優れている。

なぜなら、ルーターセット(脱着型)はベース交換ができる構造を前提とした作りになっているのに対して、プランジルーター(一体型)はプランジ機構を重視した構造でしっかりと作り込まれているからである。

したがってプランジ機構の性能に優劣がつくのは、当然のことなのだ。

ルーターセット(脱着型)

ルーターセット(脱着型)

ルーターセットは、「固定ベース」と「プランジベース」と「本体」がセットになった電動工具だ。

脱着型のルーターセットは、欧米で人気がある。

その人気の理由は、コスパの良さにある。

ルーターセットは、3つのバリエーションで使用することができるのでコスパに優れているのだ。

  • 固定ベースルーターとして使用できる
  • プランジルーターとして使用できる
  • ルーターテーブルに設置して使用できる

ルーターセットは、状況に応じて適切にベースが選べる。

とくにルーターテーブルには有効で、ルーターテーブル用に固定ベースを取り付けて使用するのが一般的となっている。

本体はルーターテーブルから容易に脱着できるので、プランジルーターとしていつでも使用することも可能だ。

あらゆる切削加工に対応できるルーターセットは、コスパ最強のルーターなのである。

主流は「プランジルーター」と「ルーターセット」

先にも述べたように、固定ベースルーターを使う優位性はほとんど無くなってきている。

よってルーターのタイプ選びは、二者択一。

プランジルーターかルーターセットの、どちらかを選ぶことになる。

それぞれの特徴や違いが把握できるように対比表を作成したので、ぜひ参考にしてほしい。

対比項目 プランジルーター ルーターセット
溝加工の適正 普通 高い
穴あけ、ほぞ穴加工の適正 高い 普通
ルーターテーブルへの設置 不可 可能
生産国 日本製、海外製 海外製
コストパフォーマン 普通 高い

おすすめできない安価なルーター

おすすめできない安価なルーター

安価なルーターは、購入しないほうが賢明だ。

なぜなら、お蔵入りになる可能性が極めて高いからである。

木工DIY部でも安価なルーターを購入した経験があるが、見事にお蔵入りになった。

「とにかく騒音がうるさく切削精度もひどかった」

結果、ルーターを使うことを避けるようになってしまったのだ。

しかしながら電動工具を軸にした家具製作スタイルに、ルーターは必須な電動工具だ。

「やはり買い替えが必要だ」

同じ轍を踏まぬように、今度は徹底的にリサーチをした。

そこで買い替えたのが「Porter-Cable 895PK ルーターセット」だ。

ルーター先進国のアメリカでの評価が高く、日本の木工家のあいだでも人気の高いルーターだ。

評判どおりだった。安価なルーターとではものが違う。

以後、好んでルーターを使用するようになった。

安価品と比べなにが違ったのかを、使用感をまとめてみた。

比較項目 安価なルーター Porter-Cable 895PK
切削精度 低い 高い
騒音 大きい 小さい
危険性 動作が悪いので高い 動作が良いので低い
価格 安い 高い

この傾向は、全ての電動工具に当てはまる。

「安物買いの銭失い」という有名なことわざがある。

安価品は、お買い得と思っても結局は高くつくことが多いのである。

おすすめのルーター4機種を徹底比較

おすすめのルーター4機種を徹底比較

いよいよ本題である、おすすめのルーター4機種をご紹介する。

プランジルーターは、アメリカでも高い評価を得ているメーカーである、日本製のマキタかハイコーキのものを選べば間違いがない。

国内では製造されていないルーターセットは、当然、海外製のものを選択することになる。

ルーターセットは2021年現在。海外で高い評価を得ているBosch製ががおすすめだ。

木工DIY部がおすすめするルーターは、以下の4機種だ。

海外製のルーターは110Vか120Vの電圧ではあることが多いが、100Vである日本のコンセントでも問題なく使用することができる。

  • プランジルーター(日本製)
    • 1. マキタ RP2301FC
    • 2. ハイコーキ M12V2
  • ルーターセット(海外製)
    • 3. Bosch 1617EVSPK
    • 4. Bosch MRC23EVSK

それぞれの性能が把握できるように比較表を作成した。

比較表を見比べれば、どれを選ぶかが見えてくると思う。

特に商品レビューは参考になると思うので、ぜひ参照してほしい。

Bosch MRC23EVSKは商品レビューが少ないので、アメリカAmazonの商品レビューへのリンクとなっている。

機種 マキタ
RP2301FC
ハイコーキ
M12V2
Bosch
1617EVSPK
Bosch
MRC23EVSK
画像 プランジルーター(一体型) ハイコーキ M12V2 ルーターセット(脱着型) Bosch MRC23EVSK
電圧 単相100V 単相100V 単相120V 単相120V
製造 日本製 日本製 海外製 海外製
回転数(毎分) 9,000~22,000 8,000~22,000 8,000~25,000 10,000~25,000
質量 6Kg 6.3Kg 4.5kg 5.7Kg
ビット適合サイズ 6,8,12ミリ 6,8,12ミリ 1/4、1/2インチ 1/4、1/2インチ
評価ページ 商品レビューを見る 商品レビューを見る 商品レビューを見る 商品レビューを見る
価格 ¥39,204(税込) ¥37,237(税込) ¥34,543(税込) ¥54,280(税込)

なお、価格は変動するものだ。

この後に4機種の最安値が簡単にチェックできるリンク集を用意しているので、そこでしっかり確認してほしい。

1. マキタ RP2301FC

マキタ RP2301FC

マキタ RP2301FC 最安値を探す
¥39,204 Amazon

2. ハイコーキ M12V2

ハイコーキ M12V2

ハイコーキ M12V2 最安値を探す
¥37,237 Amazon

3. Bosch 1617EVSPK

Bosch 1617EVSPK

Bosch 1617EVSPK 最安値を探す
¥34,543 Amazon

4. Bosch MRC23EVSK

Bosch MRC23EVSK

Bosch MRC23EVS 最安値を探す
¥54,280 Amazon

アメリカAmazonで4機種ルーターの評価を見る

アメリカAmazonで4機種ルーターの評価

まだまだ日本はルーター後進国だ。

今回ご紹介したルーター4機種は、ルーター先進国であるアメリカではどういった評価がされているのか?

それは、アメリカAmazonの商品レビューをチェックすれば簡単に分かる。

ブラウザがGoogle Chromeであれば

  1. マウスを右クリック
  2. 日本語に翻訳をクリック

で簡単に英語を日本語に翻訳することが可能だ。

翻訳の精度はまだまだではあるが、理解は深まると思う。

ぜひ参考にしてほしい。

ルーターテーブルを探す

トリマー・ルーターテーブル

ルーターテーブルがあると、作品の幅はさらに広がる。

なぜなら、ルーターテーブルは、木工において重要な以下4つの要素を高めてくれるからだ。

  • 切削加工のバリエーション
  • 切削精度
  • 安全性
  • 生産性

ルーターテーブルについては、下記のページ詳しく解説をしている。

切削精度に関わる木屑を集塵機で吸い取る

集塵機で作業を円滑化する

ルーターの切削によって作り出される木屑は、切削精度に影響を与える。

なので、なるべく木屑は除去したい。

集塵機は、その問題を解決してくれる。

しっかりと木屑を吸い込んでくれる集塵機については、下記のページで詳しく解説をしている。

安全グッズで木工ライフを充実させる

木工と安全

トリマー・ルーター、丸ノコ、テーブルソー、自動カンナ、手押しカンナ等など。

これらの電動工具や木工機械を導入するのであれば、万全な安全対策が必要だ。

安全グッズについては、下記のページで詳しく解説をしている。

万全な安全対策で、あなたの木工ライフをぜひ充実させてほしい。

ルーター関連のおすすめ書籍

ルーターの使い方を本で学ぶのであれば、以下の3冊がおすすめだ。

写真をクリックするとAmazonの商品ページに移動することができる。

写真右 The New Router Handbookは、木工関連の書籍では異例の100万部を突破した洋書である。

和書の2冊は、廃版のため高値になっているので、読むのであれば電子書籍がおすすめだ。

Kindle版であれば、Kindle Unlimitedに加入していれば無料で読むことができる。(2021年8月現在)

Kindle Unlimitedでは30日間の無料お試しが用意されている。

キャンセルは、お試し期間中でもすることができるので安心だ。

登録、キャンセルの手順は、下記のページで詳しく解説をしている。

木工DIY部も利用しているKindle Unlimited。あなたにも是非おすすめする。

まとめ

ルーターの選び方と、おすすめの4機種をご紹介した。

なお、ルーターの用途やルーターとトリマーとの違い、またルーターの必須工具であるルータービットについては、下記のページで詳しく解説をしている。

ルーターは、作品の幅を広げてくる電動工具だ。

あなたにとってベストなルーターを見つけ出すのに、このページをぜひ参考にしてほしい。

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両店については、以下のページで詳しく解説をしている。

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