「木の風合いを活かした塗装がしたい」
「塗りムラなく着色がしたい」
そんな塗料をお探しには、木の風合いを活かしかつ塗りムラなく着色ができるワトコオイルがおすすめだ。
もちろん、木工DIY部も長きに渡り愛用をしている。
本記事は、オイルフィニッシュ超定番の塗料であるワトコオイルについて徹底解説をする。
ワトコオイルを早く探したい方は、ワトコオイルの最安値を探すへ。
また人気色や、ブライワックスの重ね塗りなど、代表的な組み合わせについても取り上げている。
ワトコオイルについて知識を深めたい方は、ぜひ最後まで読んでほしい。
なお以降、塗装後の色見本を用意しているが、実際の色合いは樹種や撮影環境によって違ってくる。色見本はあくまで参考として捉えてほしい。
ワトコオイルとは?
ワトコオイルは、油性ステインに分類される着色系の塗料。
ワトコオイルは、オイルフィニッシュの超定番とされている塗料だ。
定番たる所以は、Amazonの評価数を見れば一目瞭然だ。
ワトコオイル Amazonでの評価数1,214個(2022年1月26日現在)
ワトコオイルは、世界的な塗料メーカーであるイギリスのWatco社が製造をしている。
日本の総代理店は、北三株式会社。
北三株式会社は、木材の輸入、ツキ板や合板の製造販売で有名な大手企業だ。
ワトコオイルは輸入品だが、代理店である北三株式会社が公式サイトで日本語でしっかりサポートしているので安心だ。
ワトコオイルについての詳細を調べてみた。
タイプ | 着色系 油性ステイン |
---|---|
公式サイト 日本総代理店 |
北三株式会社で詳細をみる |
よくある質問 | Q&A一覧を見る |
YouTube | WATCO |
watco_hxn | |
主成分 | 亜麻仁油 |
カラー | 全8色 |
塗膜 | 形成しない |
乾燥時間 | 24時間以上 |
うすめ液 | ペイントうすめ液 |
容量 | 200ml、1L、3.6L、16L |
安全性 | 有機溶剤を含むが完全乾燥すれば無害なものになる |
特徴・特性 |
塗りムラが発生しない 臭いが独特だが月日と共にほぼ無臭になる ニスやワックスなど油性塗料の重ね塗りが可能 塗膜を形成しないのでニス系に比べ保護性・防水性が劣る 擦れると色移りする場合がある 塗装に使用したウェス等は放置していると自然発火する恐れがあるの注意が必要 |
ワトコオイル 人気色のランキング
ナチュラル、ホワイト、チェリー、マホガニー、エボニー、ドリフトウッド、ミディアムウォルナット、ダークウォルナット。
ワトコオイルは、全8色が用意されている。
以下は、ワトコオイルをパイン材(SPF材)に塗装した色見本である。
ワトコオイルの人気色は、Amazonでレビュー数をカウントすれば簡単に把握することができる。
人気色のランキングは、以下のとおりだ。
人気順 | 色 | レビュー数 | 割合 |
---|---|---|---|
1 | ダークウォルナット | 111 | 38% |
2 | ナチュラル | 58 | 20% |
3 | ミディアムウォルナット | 37 | 12% |
4 | エボニー | 30 | 10% |
5 | ホワイト | 20 | 7% |
6 | ドリフトウッド | 18 | 6% |
7 | マホガニー | 13 | 4% |
8 | チェリー | 9 | 3% |
人気色の断トツは、ダークウォルナット。
ダークウォルナットは、深みある茶褐色を演出してくれる。
次いで人気なのがナチュラル。
クリア色のナチュラルは、経年による木の黄変を楽しみたい方に最適な色だ。
ホワイトは、ペイント系塗料のように木肌を白くすることはできないので注意が必要だ。
このような情報を得るのに最適なのがAmazonの商品レビューだ。
商品レビューでは、有益な情報が展開されているので、ぜひ参考にしてほしい。
なお、ホワイト色といったペイント系塗料については、以下のページで詳しく解説をしている。
色合いの見極めはYouTube動画が効果的
ワトコオイルの塗装後の色合いは、YouTube動画がとても参考になる。
おすすめは、ねびるDIYチャンネルだ。
ねびるDIYチャンネルでは、全色を比較した検証動画が用意されている。
どの色を選べば良いのか分からないといった方には、非常にためになる動画になっている。
ぜひ一度覗いて見てほしい。
ワトコオイルの最安値を探す
ワトコオイルの容量は、4サイズ用意されている。
200ml、1L、3.6L、16L
ワトコオイルは、ほとんどのホームセンターで取り扱っている人気塗料なので、店頭で容易に入手することが可能だ。
ただし、価格はネット通販の方が安い傾向にある。
安く買い求めたいのであれば、やはりネット通販がおすすめだ。
ワトコオイルの最安値が簡単に探せるリンク集は、もちろん用意している。
ぜひ活用してほしい。
色見本 | 品番 | 最安値を探す |
---|---|---|
ナチュラル |
W01 1,476円 |
|
ホワイト |
W07 1,334円 |
|
チェリー |
W08 1,334円 |
|
マホガニー |
W09 1,334円 |
|
エボニー |
W10 1,249円 |
|
ドリフトウッド |
W11 1,334円 |
|
ミディアムウォルナット |
W12 1,249円 |
|
ダークウォルナット |
W13 1,249円 |
色見本 | 品番 | 最安値を探す |
---|---|---|
ナチュラル |
W01 2,131円 |
|
ホワイト |
W07 3,178円 |
|
チェリー |
W08 3,295円 |
|
マホガニー |
W09 2,814円 |
|
エボニー |
W10 2,847円 |
|
ドリフトウッド |
W11 2,814円 |
|
ミディアムウォルナット |
W12 2,461円 |
|
ダークウォルナット |
W13 3,178円 |
色見本 | 品番 | 最安値を探す |
---|---|---|
ナチュラル |
W01 7,800円 |
|
ホワイト |
W07 10,558円 |
|
チェリー |
W08 8,142円 |
|
マホガニー |
W09 12,378円 |
|
エボニー |
W10 11,653円 |
|
ドリフトウッド |
W11 12,362円 |
|
ミディアムウォルナット |
W12 12,407円 |
|
ダークウォルナット |
W13 9,869円 |
業務用である16Lは、塗料専門店である「大橋塗料」と「PAINT&TOOL」で買い求めることができる。
- 大橋塗料
- PAINT&TOOL
上塗りできる塗料と重ね塗りができる塗料の組み合わせ
ワトコオイルは、塗膜を形成するウレタンニスやラッカーなどには上塗りすることはできないが、塗膜を形成しない油性塗料の上からであればワトコオイルを上塗りすることができる。
また、完全乾燥した状態であれば、ワトコオイルの上から油性塗料を重ね塗りすることも可能だ。
代表的な重ね塗りの組み合わせは、2つある。
- ワトコオイルの上からニス系の油性塗料を重ね塗り
- ワトコオイルの上からワックス系の油性塗料を重ね塗り
油性塗料の重ね塗りはいずれも、クリア色で仕上げるのが基本だ。
ニス系とワックス系の塗料については、個別に記事を用意している。
ニス系 | 油性ウレタンニス クリア | 詳細記事 |
---|---|---|
ワックス系 |
ブライワックス オールドウッドワックス |
詳細記事 |
蜜ロウワックス | 詳細記事 |
ニス系かワックス系のどちらを重ね塗りするかは、以下が1つの目安になるだろう。
- 木の手ざわり感を重視するなら → ワックス系
- 保護性や防水性を重視するなら → ニス系
ニスで最終仕上げするならクリア色がおすすめ
ニス系で最終仕上げの重ね塗りをするのであれば、クリア色で仕上げるのがおすすめだ。
- ワトコオイルで着色
- クリア色のニスで最終仕上げ
なぜならニスは、塗りムラが出やすいからである。
塗りムラが発生しないワトコオイルでまず着色をし、クリア色で仕上げるのが、色ムラなく仕上げるコツなのである。
ワトコオイルの塗り方
ワトコオイルの塗り方は、「リスタチャンネル DIY教室」のYouTube動画がとても参考になる。
ワトコオイルの塗り方。手順は以下のとおりだ。
- #240以上のサンドペーパーでサンディング
- 木地が粗い場合は#80→#120→#240の順で木地調整を行うのがおすすめ
- 刷毛やウエスで木目に沿ってオイルを塗布する
- 塗布するオイルは全体に薄い膜ができる程度が適量
- 浸透させるために15~30分ほど放置する
- ウエスで表面に残った塗料を拭き取り1時間ほど乾燥させる
- オイルの重ね塗りをする、塗布する量は1回目の1/3~1/4程度が目安
- 表面が塗れた状態で#400の耐水ペーパーでウエット研磨をする
- 表面に残った塗料を完全に拭き取る
- しっかり拭き取らないと乾燥時間が遅くなり、ベタつきが残る可能性があるので注意が必要
- 1時間ほど放置すると木の内部からオイルが浮き出ることがあるのでしっかりと拭き取る
- 24時間以上で乾燥する
ウェット研磨を行うと、木の表面がとても滑らかになるので、ウェット研磨は必ず行うようにしよう。
オイルの付いたウエスは、放置すると自然発火することが稀にある。自然発火は、植物油を使った全ての塗料に共通する。
オイルの付いたウエスは、水に濡らして処分することを覚えておこう。
塗装の仕上がりは、サンディングの良し悪しでほとんど決まる。
サンディングは、電動式のサンダーがあれば効率的かつ効果的だ。
電動式サンダーについては、以下のカテゴリーにバッチリまとめているので、ぜひ参考にしてほしい。
塗装用具のご紹介!
ワトコオイルの塗装の際に必要な塗装用具は、大きく4つある。
- ウエス
- 塗装用グローブ
- 刷毛
- ペイントうすめ液
赤字で示したウエスと塗装用グローブはマストアイテム。
ワトコオイルは、ウエスか刷毛で塗装することができるが、刷毛の洗浄には、ペイントうすめ液が別途必要になる。
ワトコオイルは、主成分である亜麻仁油との適合性と木の浸透性を維持するために、有機溶剤が含まれているので臭いがきつい。
※ワトコオイルは完全乾燥すれば無害。使用上の注意は公式サイトで確認することができる。
よって臭いに敏感な方は、防毒マスクを必要に応じて装着した方が良いだろう。
許容できる臭いであるかどうか?
こういった事もAmazonの商品レビューがとても参考になる。
臭いが気になるといった方は、ぜひ参照してほしい。
木工DIYの塗装によく使われている用具をまとめてみた。
DIYヤーから定評のある塗装用具ばかりを選んでいる。
リンク集も用意しているので、ぜひ活用してほしい。
防毒マスクは、重松製作所製のGM77が定評がある。
サイズは、5サイズ用意されている。
Sサイズ 小顔の女性や子供向け 1,773円 |
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Mサイズ 女性や小顔な男性向け 1,773円 |
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M/Eサイズ 標準 男性向け 2,211円 |
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M/EEサイズ 少し大顔な男性向け 1,773円 |
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Lサイズ 大顔な男性向け 1,773円 |
防毒マスクの吸収缶には保存期限があるため、吸収缶は別途買い求める必要がある。
GM77の吸収缶には、「防じん機能付き」と「防じん機能なし」があるが、スプレー塗装には、「防じん機能付き」タイプがおすすめだ。
CA-707S/OV 有機ガス用 防じん機能付き 509円 |
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CA-710S/OV 有機ガス用 防じん機能付き 815円 |
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CA-710/OV 有機ガス用 防じん機能なし 391円 |
塗装用グローブは、ショーワグローブ製のニトリスト・タフが定評がある。
入数は100枚。サイズは、5サイズが用意されている。
SSサイズ 手のひらまわり 16cm 1,527円 |
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Sサイズ 手のひらまわり 17cm 1,527円 |
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Mサイズ 手のひらまわり 19cm 1,527円 |
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Lサイズ 手のひらまわり 21cm 1,527円 |
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LLサイズ 手のひらまわり 22.5cm 1,527円 |
木工DIYで使用されている塗料の系統と種類
木工DIYで使用されている塗料は、5つの系統に大別することができる。
着色系 、ニス系、天然オイル系、ワックス系、ペイント系。
5つの系統は、さらに以下の種類に細分することができる。
- 着色系
- 油性ステイン
- 水性ステイン
- ニス系
- 水性ニス
- 水性ウレタンニス
- 油性ウレタンニス
- 天然オイル系
- 亜麻仁油
- クルミ油
- ワックス系
- 天然ワックス
- 着色ワックス
- ペイント系
- ミルクペイント
これら塗料の系統と種類については、以下のページで詳しくご紹介をしている。
塗料の重ね塗り組み合わせについても解説をしているので、どの塗料を選べば良いのかいまいち分からない方は、ぜひ合わせて参照してほしい。
まとめ
ワトコオイルについて解説をした。
ワトコオイルは、木の風合いが活かせる最高の塗料だ。
木工DIY部も長きに渡り愛用するワトコオイル。あなたにも是非おすすめする。
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