ベースプレートは、丸ノコの性能に大きく影響を与える。
丸ノコの切断精度、操作性、耐久性といった要素が、ベースプレートによって大きく左右されるからである。
ベースプレートは、3つの仕様がある。
- 鉄板ベース(材質は鉄)
- アルミベース(材質はアルミ)
- フッ素ベース(材質のアルミにフッ素樹脂コーティング)
フッ素ベースは、近年ハイコーキが開発したベースプレートであるため、まだまだ普及は進んでいない。
これまで、ベースプレートは、アルミベースと鉄板ベースが主流を占めてきた。
アルミベースと鉄板ベースとフッ素ベース。
このページでは、3つのベースプレートについて詳しく解説を行う。
なお、手持ちの丸ノコの選び方については、下記のページで詳しく解説をしている。
主流は鉄板ベースからアルミベースへ
丸ノコのベースプレートは、鉄板ベースが主流であったが、現在はアルミベースが主流になっている。
鉄板ベースはアルミベースよりも安価に提供できる大きなメリットがあるが、その分デメリットもある。
鉄板ベースは、コーティングされている塗料が剥がれると錆びやすくなったり、誤って丸ノコを落としてしまうと、すぐに変形してしまうデメリットがある。
つまり、耐久性に問題があるベースなのだ。
また、鉄板ベースは切断精度も劣る。
なぜなら、以下の2点が鉄板ベースよりもアルミベースの方が優れているからである。
- ベースの平面性
- ベースの滑り
現在、鉄板ベースを選ぶ優位性は、無くなりつつある。
なぜなら、鉄板ベースとアルミベースとの価格差が詰まってきているからである。
特に、丸ノコの大手メーカーである、ハイコーキ製、マキタ製、リョービ製の丸ノコは顕著だ。
ここでは代表的な鉄板ベースの丸ノコをいくつかご紹介するが、丸ノコのベースプレートはやはり、この後にご紹介するアルミベースがおすすめである。
画像 |
メーカー 機種 |
刃 外径 切込深さ |
最安値を探す |
---|---|---|---|
\8,900 |
リョービ W-1710 電気丸ノコ |
165mm 57mm |
|
\9,561 |
ハイコーキ FC6BB3 電気丸ノコ |
165mm 57mm |
|
\11,369 |
リョービ W-1910 電気丸ノコ |
190mm 68mm |
|
\9,000 |
ハイコーキ FC7BB3 電気丸ノコ |
190mm 68mm |
やはりアルミベースがおすすめ
丸ノコのベースプレートは、どれを選べばいいですか?
といった問には、木工DIY部は迷わず「アルミベースがおすすめ」と即答する。
現在、丸ノコのベースの主流は、アルミベースになっている。
鉄板ベースとアルミベースとの価格差が詰まってきている現状を考えると、この傾向はますます強まるものと思われる。
切断精度、耐久性、操作性。
どれを取っても鉄板ベースよりもアルミベースの方が優れている。
鉄板ベースよりもアルミベースをおすすめするのは、確かな理由があるからなのである。
画像 |
メーカー 機種 |
刃 外径 切込深さ |
最安値を探す |
---|---|---|---|
\8,527 |
ハイコーキ FC6MA3 電気丸ノコ |
165mm 57mm |
|
\11,155 |
マキタ M565 電気丸ノコ |
165mm 57mm |
|
\20,100 |
ハイコーキ C6MB4 電気丸ノコ |
165mm 57mm |
|
\18,100 |
マキタ 5637BA 電気丸ノコ |
165mm 57mm |
|
\27,588 |
マキタ HS6303 電子丸ノコ |
165mm 66mm |
|
\32,617 |
ハイコーキ C6UEY 電子丸ノコ |
165mm 65mm |
フッ素ベースはどうなの?
アルミベースを更に進化させたベースが、フッ素ベースだ。
フッ素ベースはアルミベースよりも、滑走と耐久性を向上させたものだ。
フッ素ベースは、アルミベースにフッ素樹脂をコーティングするという、一手間が加えられている。
よって、価格は3,000円ほど割高になっている。
ベースの滑りは、切断精度と操作性に直結するので、同仕様の丸ノコであればアルミベースよりもフッ素ベースの方が性能が優れていると、そう判断することができるだろう。
フッ素ベースの丸ノコは、ハイコーキから製造販売されているが、普及が進んでいないのが現状だ。
しかしながら、切断精度と操作性をもって高めたいと、そう考えている方には、十分に検討の価値のあるベースプレートだと言えるだろう。
画像 |
メーカー 機種 |
刃 外径 切込深さ |
最安値を探す |
---|---|---|---|
\24,484 |
ハイコーキ C6MBYA2 (SGB) 電気丸ノコ |
165mm 66mm |
|
\26,300 |
ハイコーキ C6MVYA2 (SGB) 電子丸ノコ |
165mm 66mm |
ベースプレートの見分け方
アルミベースと鉄板ベース、そしてフッ素ベース。
基本的に3つのベースプレートは、ベースの色で判断することができる。
- 鉄板ベースは黒色(ブラック)
- アルミベースは銀色(シルバー)
- フッ素ベースは灰色(グレー)
アルミベースとフッ素ベースの色はよく似ているので分かりづらいと思うが、色の特徴を知れば、簡単に判断することができる。
- 銀色(シルバー)は鮮やかで艶がある感じの色
- 灰色(グレー)はくすんでいて艶がない感じの色
とはいえ、フッ素ベースの丸ノコは、必ずフッ素ベースと明示されているので、まず間違うことはないだろう。
丸ノコと集塵機を接続させる
集塵機との接続を考えている方は、以下の記事が参考になると思う。
ぜひ合わせて参照してほしい。
集じんアダプタを探す
集塵機との接続に不可欠なのが集じんアダプタだ。
このページでご紹介した丸ノコの機種は、赤字で示している。
ぜひ役立ててもらいたい。
機種 | 集じんアダプタ | 最安値を探す |
---|---|---|
FC6MA3 FC6BB3、C6SS、C7SS |
376310 \2,770 |
|
C6MB4 C6MBYA2 C6MVYA2 C6UB4、C7MB4、C7UB4、C5MBYA、C5MVYA、C6MBYA、C6MVYA、C6MV3、C6UV3、C7MV3、C7UV3 |
331942 \1,100 |
|
C6UEY C6MEY、C6MBY、C6UBY、C6UVY、C5MEYA、C5UVY、C5MBY、C5UBY、C5MVY、C3605DC、C3606DA、C18DBAL |
339383 \561 |
機種 | 集じんアダプタ | 最安値を探す |
---|---|---|
5837BA 5730SP、5730SSP、5731/W、5731S/SW、5732C/W、5710C、5636BA、5637BA、5836BA、5638CBA、5838CBA、5617CBA、5817CBA、5331、5332C、5310C、5710C、5617CBA、5817CBA、HS630D |
A-47444 \412 |
|
HS6303 HS610D、HS611D、HS631D、HS6300SP、HS6301、HS6302、HS6303、HS6402、HS6403、5733SSP、5734S、5735C、5711C、HS001G、HS002G |
196995-4 \927 |
丸ノコの性能を最大限引き出すためにはガイドとチップソーが重要
丸ノコの性能を最大限引き出すためには、ガイドとチップソーの性能にもこだわる必要がある。
ガイドとチップソーについては、下記のページで詳しく解説をしているのでぜひ参考にしてほしい。
メンテナンスにはシリコンスプレーとヤニ取クリーナー
丸ノコの刃のであるチップソーのメンテナンスには、吹き付けタイプである
- 防錆と滑りを良くする効果のあるシリコンスプレー
- 付着したヤニや樹液を強力に落とすヤニ取クリーナー
がおすすめだ。
シリコンスプレーは呉工業製、ヤニ取クリーナーはAZ製が定評がある。
チップソーのメンテナンスにぜひ活用してほしい。
安全グッズで木工ライフを充実させる
丸ノコ、テーブルソー、自動カンナ、手押しカンナ等など。
これらの電動工具や木工機械を導入するのであれば、万全な安全対策が必要だ。
安全グッズについては下記のページで詳しく解説をしている。
万全な安全対策で、あなたの木工ライフをぜひ充実させてほしい。
まとめ
丸ノコのベースプレート、アルミベースと鉄板ベース、そしてフッ素ベースについて解説を行った。
最後に、それぞれのベースプレートの特徴。メリットとデメリットをまとめてみた。
ベースプレート | 鉄板ベース | アルミベース | フッ素ベース |
---|---|---|---|
価格 | 安い | 標準 | 高い |
ベースの滑り | 悪い | 良い | 非常に良い |
切断精度 | 悪い | 良い | 非常に良い |
耐久性 | 弱い | 強い | 強い |
質量 | 重い | 軽い | 軽い |
ベースの色 | 黒色 | 銀色 | 灰色 |
ベースプレートの選び方がよく分からない方は、ぜひ参考にしてほしい。
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