この記事では、木工用バンドソーについて解説をする。
DIYからプロ向きのおすすめのバンドソー4機種。
また、消耗品であるバンドソーブレードの替刃もご紹介している。
バンドソーを選ぶ際に必要となる情報を網羅しているので、どういったバンドソーを選べば良いのかいまいち分からないといった方は、ぜひ参考にしてほしい。
バンドソーとテーブルソーと卓上スライド丸ノコの違い
横引き、縦引き、曲線切り、そして挽き割り。
バンドソーは、多様な切断ができる木工機械だ。
バンドソーの特徴は、比較されることの多いテーブルソー、卓上スライド丸ノコと対比させると分かりやすい。
切断機械 | バンドソー | テーブルソー | スライド丸ノコ |
---|---|---|---|
切断 主用途 |
横引き、縦引き、 挽き割り、曲線切り |
横引き、縦引き | 横引き |
切断面 | 荒い | キレイ | キレイ |
安全性 | 高い | 低い | 普通 |
超硬チップが高速回転するテーブルソーは、非常に危険性の高い木工機械だ。
一方、低速回転であるバンドソーは、比較的安全性が高い木工機械だとされている。
バンドソーは、送材が安定する作りになっている。
バンドソーのブレードは、ホイールの回転に沿って進む。
ブレードは、下方向しか進まないので、切断時に材がテーブルに押し付けられる状態になるので、送材が安定するのである。
安全かつ安定した作業が行えるから、バンドソーは扱うのにストレスがない。
バンドソーは、とても稀有な存在であると言える切断機械なのである。
なお、テーブルソーと卓上スライド丸ノコについては、下記のページで詳しく解説をしている。
DIY向きとプロ向きのバンドソー
木工DIY部では、木工用バンドソーを2つのタイプに大別している。
- 卓上型バンドソーはDIY向き
- 据え置き型バンドソーはプロ向き
それぞれ特徴は、見比べると分かりやすい。
比較表を作成したので、まずはさっと目を通してほしい。
なお、バンドソーで使える押し棒・押さえグッズといったバンドソー治具は、下記のページで詳しく解説をしている。
タイプ | 卓上型バンドソー | 据え置き型バンドソー |
---|---|---|
仕様 | DIY向き | プロ向き |
切断精度 | 低い | 高い |
挽き割り性能 | 低い | 高い |
静音性 | 低い | 高い |
ポータブル性 | 優れる | 劣る |
価格 | 安価 | 高価 |
卓上型バンドソー
卓上型バンドソーは、DIYに適している。
なぜなら、卓上型バンドソーは、経済的でありポータブル性も優れているからである。
1×4ぐらいの厚みの材であれば、縦引き、横引き、曲線切りをサクサク行うことができる。
ただ、性能的に挽き割りは厳しい。そこは妥協すべきだ。
多様な切断に対応できるバンドソーは、いろんなDIYの場面で活躍してくれる。
かつ非常に安全性が高いバンドソーは、非常に使い勝手の良い木工機械なのである。
据え置き型バンドソー
プロの木工家を目指すのであれば、切断精度と静音性、それに挽き割りができる高さにも拘るべきだ。
つまり、据え置き型の本格的なバンドソーを導入すべきである。
据え置き型のバンドソーは、以下3つの仕様を満たすものがほとんどだ。
- 1馬力以上のモーター
- インダクションモーター
- 鋳物製テーブル
この3つの仕様を満たすバンドソーは、プロ木工家が使用するバンドソーであると、そう判断することができる。
本格的なバンドソーは、切断精度と静音性の高さはもちろん、挽き割りができる最大高さも違う。
この後ご紹介する据え置き型バンドソーは、3つの仕様をクリアーする2機種を選んでいる。
本格的なバンドソーはやはりものが違うので、ぜひ見てしてほしい。
なお、プロ向きの据え置き型バンドソーは、コスパに優れる海外製から選出している。
バンドソーおすすめ4機種を比較
バンドソーは、以下の4機種がおすすめだ。
DIYヤーとプロの木工家から定評のあるものを厳選している。
- DIY向き 卓上型バンドソー
- 1. EARTH MAN バンドソー RBS-195A
- 2. イリイ バンドソー TR-265EMB
- プロ向き 据え置き型バンドソー
- 3. Axiom バンドソー BS-14LV-12
- 4. Harvey バンドソー C-14
Harvey バンドソー C-14は、単相200V仕様となっている。
それぞれの性能が把握できるように比較表を作成した。
比較表で見比べれば、どの機種が自身に適しているのかが見えてくると思う。
タイプ | DIY向き 卓上型バンドソ | プロ向き 据え置き型バンドソー | ||
---|---|---|---|---|
機種 | EARTH MAN RBS-195A | イリイ TR-265EMB | Axiom BS-14LV-12 | Harvey C-14 |
画像 | ||||
モーター | 単相100V 250W | 単相100V 420W | 単相100V 1.5馬力 | 単相200V 3馬力 |
ノコ刃 周長 | 1400mm | 1790mm | 2844mm(112″) | 3175mm(125″) |
最大切断高さ | 記載なし | 120mm | 305mm | 330mm |
フトコロ深さ | 195mm | 240mm | 343mm | 240mm |
テーブル傾斜 | 右45° | 右45° | 右45° 左5° | 右45° 左15° |
集塵口径 | 40mm | 40mm | 100mm | 100mm |
重量 | 16.3kg | 30 kg | 102kg | 180kg |
取扱説明書 | ダウンロードする | ダウンロードする | – | – |
価格 | ¥16,994(税込) | ¥50,683(税込) | ¥123,000(税込) | ¥179,000(税込) |
なお、価格は変動するものだ。
この後に各商品へのリンク集も用意しているので、そこでしっかり確認してほしい。
1. EARTH MAN バンドソー RBS-195A
2. イリイ バンドソー TR-265EMB
3. Axiom バンドソー BS-14LV-12
4. Harvey バンドソー C-14
バンドソーブレードの替刃を探す
消耗品であるバンドソーブレードの替刃は、なるべく安く入手したいところだ。
3山、6山といったブレードの商品サイズに記載されている山数は、ブレードの1インチ(25.4mm)の間にいくつ山があるのかを表している。
ブレードの刃幅と山数が切断時にどのような影響を与えるのかは、表で見ると分かりやすい。
比較項目 | 切断速度 | 切断面 |
---|---|---|
山数が多い | 遅い | キレイ |
山数が少ない | 早い | 荒い |
比較項目 | 曲線切り | 挽き割り |
---|---|---|
刃幅が広い | 不向き | 向き |
刃幅が狭い | 向き | 不向き |
汎用性の高いブレードサイズは、刃幅6~12mm、山数は6山といったところだろう。
サイズを決めかねている方は、ぜひ参考にしてほしい。
RBS-195AとTR-265EMBの替刃を探す
先にご紹介した
- EARTH MAN バンドソー RBS-195A
- イリイ バンドソー TR-265EMB
バンドソーブレードの替刃は、ネットで簡単に買い求めることができる。
最安値が探せるリンク集を用意したので、ぜひ活用してほしい。
画像 | ||
---|---|---|
Amazon | ¥2,302(税込) | |
最安値を探す | 刃幅 6.3mm |
画像 | ||
---|---|---|
最安値を探す |
刃幅 10mm ¥2,616(税込) Amazon |
|
P-TOOLS.COMで探す | 刃幅 3、6、10、13mm |
海外規格のバンドソーブレードの替刃を探す
「Axiom BS-14LV-12」と「Harvey C-14」は、海外製のバンドソーであるためインチ規格のブレードが適合する。
インチ規格のブレードは、バンドソーの販売元である「ザ・木工機械」から「Timber Wolf」という良質なバンドソーブレードが市販されている。
- Axiom BS-14LV-12 周長2844mm(112″)が適合
- Harvey C-14 周長3175mm(125″)が適合
「Timber Wolf」は、良く切れることで知られる超有名ブレードだ。
そのうえ、耐久性も高い。
「Timber Wolf」は、低張力、高延性という特性があるので、ブレードの張りを通常より若干弱めに設定することができる。
だから、耐久性が高いのである。
木工DIY部も長きにわたり愛用する「Timber Wolf」。
ブレードの切れ味と耐久性に不満のある方は、一度「Timber Wolf」を試してみることをおすすめする。
きっと、満足すると思う。
周長は11サイズも用意されている。
一覧表を作成したので自身のバンドソーに適合するか、ぜひ確認してほしい。
周長 | 刃幅 |
---|---|
1575mm(62インチ) | 6.4mm 9.5mm |
1828mm(72インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm |
2235mm(88インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm |
2375mm(93.5インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm |
2667mm(105インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm |
2692mm(106インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm |
2718mm(107インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm |
2844mm(112インチ) | 3.2mm 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm |
3175mm(125インチ) | 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm 25.4mm |
3352mm(132インチ) | 6.4mm 9.5mm 12.7mm 19mm 25.4mm |
3683mm(145インチ) | 12.7mm 19mm 25.4mm |
画像 | ||
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ザ・木工機械で探す |
Axiom BS-14LV-12に適合 周長2844mm(112″) |
|
Harvey C-14に適合 周長3175mm(125″) |
||
その他 周長サイズ |
メンテナンスにはシリコンスプレーとヤニ取りクリーナー
バンドソーとブレードのメンテナンスには、吹き付けタイプである
- 防錆と滑りを良くする効果のあるシリコンスプレー
- 付着したヤニや樹液を強力に落とすヤニ取クリーナー
がおすすめだ。
シリコンスプレーは呉工業製、ヤニ取クリーナーはAZ製が定評がある。
バンドソーとブレードのメンテナンスにぜひ活用してほしい。
集塵機で作業を円滑化する
バンドソーには、集塵機に接続ができる集塵口が設けられている。
粉塵や木屑は作業の妨げや、切断精度にも少なからず影響するので、なるべくならバンドソーを集塵機に接続したいところだ。
集塵機については、下記のページで詳しく解説をしている。
集塵機をまだ導入されていない方は、ぜひ参照してほしい。
まとめ
おすすめの木工用バンドソー4機種。
また、消耗品であるバンドソーブレードの替刃のご紹介した。
この記事を参考に、あなたにとってベストなバンドソーを、ぜひ見つけ出してほしい。
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両店については、以下のページで詳しく解説をしている。
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