電動ドライバードリルは、木工DIYの核となる電動工具。
その重要な役割を考えれば、当然のことである。
- ネジ締め・ネジ外し
- 穴あけ
この記事では、電動ドライバードリルの選び方と、比較すべきポイントについて徹底解説をしている。
おすすめの機種を、厳選ご紹介もしている。
いち早くおすすめを確認したい方は、電動ドライバードリルおすすめ5選へ。
電動ドライバードリルをお探しの方には、とても参考になる内容になっている。
ぜひ最後まで読んでほしい。
なお本記事は、コード式の電動ドライバードリルにフォーカスし解説を行っている。
主流である充電式の電動ドライバーについては、以下のページで詳しく取り上げている。
穴あけ・ネジ締めができる電動工具とガイドの種類
穴あけ・ネジ締めができる電動工具とガイドには、どんなものがあるのか?
特に木工DIYの初心者は、まずは知ることが大事だ。
穴あけ・ネジ締めができる電動工具とガイドには、これだけの種類がある。
これら電動工具とガイドについては、個別に記事を用意している。
ぜひ合わせて参照してほしい。
電動工具・ガイド | 用途 | 個別記事 |
---|---|---|
電動ドライバー | 穴あけ・ネジ締め | 記事を読む |
インパクトドライバー | 穴あけ・ネジ締め | 記事を読む |
電気ドリル | 穴あけ | 記事を読む |
振動ドリル | 穴あけ | 記事を読む |
振動ドライバードリル | 穴あけ・ネジ締め | 記事を読む |
ハンマードリル | 穴あけ | 記事を読む |
卓上ボール盤 | 穴あけ | 記事を読む |
ドリルスタンド | 穴あけガイド | 記事を読む |
ポケットホール | 穴あけガイド | 記事を読む |
ダボ穴開け治具 | 穴あけガイド | 記事を読む |
参考までに各メーカー、コード式 電動ドライバードリルを以下のように名称している。
ハイコーキ | ドライバドリル |
---|---|
マキタ | ドライバドリル |
リョービ | ドライバドリル |
BOSCH | ドライバードリル |
ブラックアンドデッカー | ドリルドライバー |
アイリスオーヤマ | ドライバドリル |
髙儀 EARTH MAN | ドリル&ドライバー |
なお、木工DIY部では
- 充電式は電動ドライバー
- コード式は電動ドライバードリル
と、充電式とコード式を区別するために、そう呼称している。
電動ドライバードリルとインパクトドライバーの違いどっちがいいの?
電動ドライバーとインパクトドライバーは、どっちを選べばいいのか?
結論は、2台とも持ち合わせるのがベスト。
なぜなら、電動ドライバーとインパクトドライバーの役割は同じであるものの、2台あれば適材適所に使い分けすることができるからである。
- 精度を必要とする繊細な作業には電動ドライバー
- パワーが必要な作業にはインパクトドライバー
電動ドライバードリルとインパクトドライバーは、ビット回転の構造原理が違う。
- 電動ドライバーは回転のみ
- インパクトドライバーは回転に打撃が加わる
その構造原理の違いは、動画をみると分かりやすい。
更に、どんな違いがあるのかの理解を深めて頂くために、それぞれの特徴、メリットとデメリットを表にまとめてみた。
項目 | 電動ドライバー | インパクト |
---|---|---|
構造原理 | 回転 | 回転と打撃 |
回転スピード | 劣る | 優れる |
パワー(トルク) | 劣る | 優れる |
トルク設定 | 可 | 不可 |
チャック | キーレスチャック | 六角軸 |
取付ビット | 丸軸・六角軸 | 六角軸 |
スピード調整 | 自由自在 | 一定の回転数 |
得意な作業 |
小サイズのネジ締め 割れやすい材へのネジ締め 繊細な穴あけ |
大サイズのネジ締め 堅い素材へのネジ締め ボルト締め |
価格 | 標準 | 少し割高 |
なお、インパクトドライバーについては、以下のページで詳しく解説をしている。
どちらを選ぶかで迷われている方は、ぜひ参考にしてほしい。
コード式と充電式
電動ドライバードリルには、2つのタイプがある。
- コード式
- 充電式
コード式と充電式のメリットとデメリットは、それぞれの特徴を対比させると分かりやすい。
項目 | 充電式 | コード式 |
---|---|---|
用途 | ネジ締め・穴あけ | ネジ締め・穴あけ |
操作性 | 優れる | 劣る |
使用場所 | どこでも可 | コンセントが必要 |
電力 | バッテリ容量による | 安定 |
維持費 | バッテリの買替 | 不要 |
価格 | 高価 | 安価 |
電動ドライバードリルは、圧倒的に充電式が主流になっている。
操作性、使い勝手の良さを考えると当然のことだと言えるだろう。
ただ、使う場所が限定的。コードの煩わしさが苦にならない。
かつ、経済的なことを重視される方は、本記事でご紹介しているコード式の電動ドライバードリルがベストな選択だと言えるだろう。
充電式の電動ドライバーについては、以下のページで詳しく取り上げている。
選び方と比較のポイント
電動ドライバードリル選びは、コツを知ると容易になる。
選び方と比較のポイントは、おおきく3つある。
- 消費電力
- トルク(締付力)
- 回転数(毎分)
消費電力
消費電力は、コード式の電動工具のパワーを示す一番の指標となる数値だ。
消費電力が高いほど、相対的に締付力と穴あけ能力は高くなる。
この後ご紹介する電動ドライバードリルは、以下の消費電力のものを選んでいる。
70W 、90W、160W、320W。
最強は、もちろん320Wである。
トルク(締付力)
トルク(締付力)は、電動ドライバードリルの一番重要な要素だ。
トルクが高いと、相対的に穴あけ能力も高くなる。
トルクは、ザックリ以下の式で決まる。
消費電力 + 電動ドライバードリル本体の性能 = トルク
トルクの単位は、「N・m」で示される。
トルクは、取扱説明書やカタログに記載されている。
※マキタ社は記載されていない。
電動ドライバードリル本体の性能は、明確に数値化することはできないが、トルクと消費電力の数値はハッキリしている。
だからトルクと消費電力は、非常に重要な要素なのである。
回転数(毎分)
回転数も重要な要素だ。
毎分の回転数の単位は、「min−1」で示される。
なぜなら、マキタのようにトルク(締付力)が明記されていない場合に、消費電力とこの回転数で逆算し、トルクを予測することができるからである。
以下は、次項でご紹介する電動ドライバードリル5機種の、消費電力と最大トルクと回転数を表にしたものである。
機種 | 消費電力 | トルク | 回転数 |
---|---|---|---|
髙儀 DDR-120 | 70W | 7.8N・m | 0~500 |
Black+decker KR112 | 90W | 6.9N・m | 0~650 |
リョービ CDD-1030 | 160W | 30N・m | 0~1000 |
マキタ MDF001 | 320W | 記載なし | 0~1500 |
マキタ MHP001 | 320W | 記載なし | 0~1500 |
マキタ製の最大トルクの記載はないものの、消費電力と回転数から逆算すると、マキタ MDF001とマキタ MHP001は、下記の範囲の最大トルクであると予測することができるだろう。
マキタ製の最大トルクは、40~50N・m
あくまで予測の数値であるが、参考にしてほしい。
電動ドライバードリルおすすめ5選
それでは、おすすめのコード式 電動ドライバードリル5機種をご紹介する。
電動ドライバードリルは、充電式が圧倒的に主流であるため、コード式はそれほど高出力なモデルは製造販売されていない。
充電式の電動ドライバーは、電動ドライバーおすすめ17選!選び方と比較のポイントを徹底解説!で詳しく解説をしている。
各機種を比較ができるように
- 消費電力
- トルク(締付力)
- 回転数(毎分)
- 穴あけ能力
- 商品レビューへのリンク
- 取扱説明書へのリンク
- 価格
もバッチリ掲載している。
マキタ製はトルク(締付力)が記載されていないが、相当あるものと思われる。その理由は、前項で詳しく解説をしている。
木工DIYでバリバリ使用するのであれば、最大トルク30N・m以上あるリョービ製かマキタ製がおすすめ。
最安値が探せるリンク集も用意しているので、ぜひ活用してほしい。
- 髙儀 EARTH MAN DDR-120
- ブラックアンドデッカー KR112
- リョービ CDD-1030
- マキタ MDF001
- マキタ MHP001
1. 髙儀 EARTH MAN DDR-120
タイプ | コード式 電動ドライバードリル |
---|---|
商品画像 | |
最大トルク | 7.8N・m |
穴あけ能力 | |
木工 10mm 鉄工 6mm |
|
電源 消費電力 | 単相100V 70W |
回転数(毎分) | 0~500 |
先端形状 | キーレスチャック 最大径10mm |
質量 | 1.15kg |
公式サイト | 詳細を見る |
評価ページ | 商品レビューを見る |
Amazon | 2,845円 |
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2. ブラックアンドデッカー KR112
タイプ | コード式 電動ドライバードリル |
---|---|
商品画像 | |
最大トルク | 6.9N・m |
穴あけ能力 | |
木工 10mm 鉄工 5mm |
|
電源 消費電力 | 単相100V 90W |
回転数(毎分) | 0~650 |
先端形状 | キーレスチャック 最大径10mm |
質量 | 0.94kg |
公式サイト | 詳細を見る |
評価ページ | 商品レビューを見る |
Amazon | 3,055円 |
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3. リョービ CDD-1030
タイプ | コード式 電動ドライバードリル |
---|---|
商品画像 | |
最大トルク | 30N・m |
穴あけ能力 | |
木工 21㎜ 鉄工 8㎜ |
|
電源 消費電力 | 単相100V 160W |
回転数(毎分) | 0~1000 |
先端形状 | キーレスチャック 最大径10mm |
質量 | 1.0kg |
取扱説明書 | ダウンロード |
評価ページ | 商品レビューを見る |
Amazon | 7,224円 |
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4. マキタ MDF001
タイプ | コード式 電動ドライバードリル |
---|---|
商品画像 | |
最大トルク | 記載なし |
穴あけ能力 | |
木工 28mm 鉄工 10mm |
|
電源 消費電力 | 単相100V 320W |
回転数(毎分) | 0~1500 |
先端形状 | キーレスチャック 最大径10mm |
質量 | 1.2kg |
取扱説明書 | ダウンロード |
評価ページ | 商品レビューを見る |
Amazon | 8,948円 |
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5. マキタ MHP001
タイプ | コード式 振動ドライバードリル |
---|---|
商品画像 | |
最大トルク | 記載なし |
穴あけ能力 | |
木工 28mm 鉄工 10mm コンクリート 8mm |
|
電源 消費電力 | 単相100V 320W |
回転数(毎分) | 0~1500 |
先端形状 | キーレスチャック 最大径10mm |
質量 | 1.2kg |
取扱説明書 | ダウンロード |
評価ページ | 商品レビューを見る |
Amazon | 9,748円 |
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マキタ製「MDF001」と「MHP001」、両機種の違いは、振動機能の有無にある。
振動機能が装備されたMHP001はコンクリートへの穴あけも可能。
振動ドリルについては、以下のページで詳しく解説をしている。
ドリルスタンドと電動ドライバードリルを併用する
「電動ドライバードリルで真っすぐ垂直な穴があけたい」
そう考えるのであれば、ドリルスタンドは有効な手段だ。
なぜなら、ドリルスタンドと電動ドライバードリルを併用すれば、フリーハンドよりも精度の高い穴あけをすることが可能だからである。
ドリルスタンドについては、以下のページで詳しく解説をしている。
延長コードを探す
屋外で電動ドライバードリルを使用するなら、延長コードはマストアイテムだ。
延長コードは、使い勝手の良いコードリールタイプがおすすめだ。
延長コードについては、以下のページで詳しく解説をしている。
屋外でのバッテリー充電にポータブル電源
コンセントが無い環境下。
屋外で電動ドライバードリルを使用するのに、有効なのがポータブル電源だ。
屋外で大活躍するポータブル電源が、いま注目のアイテムになっている。
- 屋外のDIY
- キャンプや車中泊といったアウトドア
- 災害時の備えのための防災グッズ
ポータブル電源については、以下のページで詳しく解説をしている。
人気ランキングと口コミを参考にする
最後に電動ドライバーの人気ランキングがチェックできるリンク集を用意した。
売れ筋をチェックしながら口コミ・レビューに目を通すやり方は、商品選びの際の基本中の基本のやり方だ。
どれを選ぶべきかで結論がでない方は、人気ランキングと口コミをぜひ参考にしてほしい。
まとめ
電動ドライバードリルについて解説をした。
電動ドライバードリルは、木工DIYの核となる電動工具だ。
この記事を参考に、あなたにとってベストな電動ドライバードリルを、ぜひ見つけ出してほしい。
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両店については、以下のページで詳しく解説をしている。
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